浮世絵で歩く日本の名所 Touring Japan with Ukiyoe

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画像提供:中山道広重美術館

浮世絵の楽しみ方

今改めて、「浮世絵」を知る。

江戸時代の浮世絵は、17世紀半ばに誕生した町人文化のコンテンツであった。次第に経済的なゆとりが生まれた当時の人々が、実際に購入して身近で親しく鑑賞し、そして消費していった、、、これが、時代のモードを描いた浮世絵の実態である。

印刷媒体を用いて比較的安価だった版画や版本、あるいは、やや高級感のある絵画(浮世絵では肉筆画という)などの様々な形態をとりながら、庶民を中心にしだいに広く愛玩されるようになるのが浮世絵の歴史の始まりだが、その当初は美人画を軸に展開し、のちに歌舞伎役者絵も加わっている。各時代の流行を反映した服装や髪型で描く、人々の実際の暮らしに基づいた主題や題材をとりあげる一方で、浮世絵は江戸時代に特有の好色な雰囲気をも、濃密にそこに織り込んでいた(よって、大量の春画も制作される)。

さらに、木版の版画類は18世紀半ばになるとカラー印刷が導入され、ひときわ彩り豊かな作品世界へと大きく飛躍を遂げた。錦絵と呼ばれる多色摺版画の時代以降は、市場規模も一層拡大して、我々のよく知る歌麿や写楽、さらには北斎や広重らの多彩な活躍がみられるようになっていった。

江戸のサブカルチャーだった浮世絵は、往時がまさにそうであったように、まずは肩の力を抜いて気楽に付き合ったらよいだろう。小難しいことを考える前に、その目に飛び込んでくる彩色や図様を、感覚的に眺めて楽しむことのほうが、きっと重要である。江戸の人々が求めた絵、見たいと思った絵は、たぶん今の我々にとっても十分に魅力的であるはずだ。江戸人の娯楽の対象物としての浮世絵に、昔のまま同じ目線でアプローチすることは、かえって新鮮な体験かもしれない。

慶應義塾大学 教授 内藤 正人

浮世絵で歩く日本の名所とは

現代とは異なる文化や流行を遠望できる役者絵や美人画、風物絵。現代にも通じる日本人の美意識が色濃くにじむ花鳥画や名所絵。浮世絵は、写真以前の時代の日本を今に伝えてくれる私たちの宝。とりわけ、旅人たちの暮らしぶりや心情まで読み取れる名所絵は、私たちが見ている風景と「同じ場所」が描かれているだけに、親近感を覚えます。

中には、おおよその場所が特定できる作品も多く、その気になれば実際に足を運ぶことも可能。そこに立ってみたい、空気を吸ってみたい……。本アプリは、作品をより身近に、でも深く楽しむ機会を提供したいという一心で作りました。

スマートフォンを片手に、ぜひ「江戸への旅」に出かけてみてください。きっと新しい発見に出会うはずです。

浮世絵を知る

研究者による浮世絵解説。
作品やシリーズ、絵師など、浮世絵の知識が深まる読み物が続々アップ。
注目の展覧会情報も随時掲載。

  • 【展覧会情報】 浮世絵動物園 2017年4月1日(土)~5月28日(日)

    寄稿者:太田記念美術館 日野原健司

    ペットとして愛された猫や金魚。見世物となった象や豹。擬人化されたタコや狐。カワイイ動物から、ちょっと不気味な動物まで、浮世絵にはたんさんの動物たちが描かれています。「浮世絵動物園」は浮世絵に描かれた動物たちを紹介する展覧会です。

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  • 【展覧会情報】 春季特別展「名所江戸百景 ―切り取られた町の風景―」3月30日(木)~6月11日(日)

    寄稿者:中山道広重美術館 前田詩織

    身近な景色を斬新な構図で切り取った、歌川広重晩年の代表作である「名所江戸百景」をご覧いただきます。

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  • 浮世絵に描かれた旅

    寄稿者:中山道広重美術館 前田詩織

    浮世絵には名所・街道の風景を描いた絵がたくさんあります。北斎の「富嶽三十六景」や広重の「東海道五拾三次之内」などは世界的にも知られる作品です。しかしこうした風景画は、浮世絵の歴史の中では比較的新しいジャンルなのです。

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参加ミュージアム

  • 中部
    中部

    中山道広重美術館

    世界でも希少な通称な作品「雨の中津川」を含む《木曽海道六拾九次之内》をはじめとした、歌川広重の浮世絵版画を中心に約1,400点を所蔵しており、年間を通じて広重の作品や浮世絵に触れることができます。2階浮世絵ナビルームでは人型ロボット“Pepper”が皆さんをお出迎え!江戸時代の“絵草紙屋”を再現したコーナーや、大人から子どもまで大人気の「重ね摺り体験」ができるコーナーがあります。館内には浮世絵に気軽に親しんでいただける仕掛けがいっぱいです。ぜひ当館で素敵なひとときをお過ごしください。

できること

地図を開くと、浮世絵が描かれた場所がPinで示されています。
タップすればその場所の作品が表示されます。
浮世絵で描かれた江戸時代の風景と人々の息遣いを、「今の風景」と見比べて楽しみましょう。

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